裁縫箱からの物語: ごあいさつ

お久しぶりです。
約三ヶ月ぶりの更新となりました。
今月初めにドイツに戻ってきました。

前回投稿の数日後、母が永眠しました。
残念ながら存命中に、
その記事のブラウスを着ることは出来ませんでした。

その代わり、ずっと掛け布団の上にかけてくれていました。
そして、そのブラウスを着て旅立ちました。
もう、苦しまなくていいその安らかな顔に
とてもよく似合っていました。

小さい頃から沢山洋服やスクール/お稽古バッグなどを作ってくれた母。
編み物や洋裁を教えてくれた母。
高校時代は和裁の宿題を手伝ってくれた母。

そして、母の影響もあり服飾関係の大学へ。

3,4年生では、専門の担当教授が母の時と同じで、
思い出話を聞いて笑ったり、
デザインの相談に乗ってもらったり、
時にはしつけ取りを手伝ってもらったり。

思い返せばいろいろやってもらっていたんですね。
私も、小物だけではなく
もっともっと洋服を沢山作ればよかった。

今はもう落ち着いて、父も兄弟も私も大丈夫です。
周りの方々の優しさ、温かさが大きな支えとなりました。
本当にありがとうございました。

今回は3ヶ月強と長い滞在でしたので、
諸手続きや四十九日法要などの合間をぬって、
ロックミシンで縫うニットのソーイングスクールに通いました。
ニットの縫製に興味もあったし、
ロックミシンの購入機種を検討中でもあったし、
また、洋裁好きな方々とのお話は楽しく、
いい気分転換になりました。

こういう機会を持てたのも母のおかげです。ありがとう！

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